NHKBSプレミアム「シリーズ巨匠たちの肖像 革命を起こした隠者・セザンヌ」から絵画の世界に革命を起こしたセザンヌの独創とは?

①遠近法の破壊
「ビメミュスの石切場から見たサント・ヴィクトワール山」は、実際よりも明らかにサント・ヴィクトワール山を大きく描いています。
「シャトー・ノワールの木立から見たサント・ヴィクトワール山」は、実際は遠くのサント・ヴィクトワール山はかんすんでぼやけている見えるが、はっきりくっきりと描いています。
「ジャ・ド・ブッファンの屋敷と農園」は家が左側に傾いて、右側の塀は実際は手前から奥に斜めに延びているのに、水平に描かれて奥行き感がありません。
「ラ・ロシュ・ギュイヨンの曲がり道」は実際には崖のラインが斜めになっているのに対して水平に描いています。

②他視点の導入
「台所のテーブル」は、机の左半分と右半分は角度が違い 壷は高いアングル ポットと砂糖壷は斜め上から 果物かごは外側が水平で中身は上から 果物かごの取っ手は右から見た視点で描かれています。

③塗り残し
「ポーヴルの丘」は色の面が重なる合間合間に無数の塗り残しがありますが、完成品であるセザンヌのサインがあり、キャンバス地をあくまで色彩としてとらえています。

西洋絵画の伝統である遠近法を破壊して、今までの概念を打ち破る手法(写真では絶対に撮影できない躍動する自然の美しさを描く)を確立したセザンヌは、当時の批評家の批判にさらされ、生前には全く評価されませんでした。たまたまセザンヌの絵を所持していた画家も、セザンヌの絵の上に自分の絵を描いて、ただの裸のキャンバスとして扱いました。今から考えれば本当に勿体ない話ですけど、無知ほど怖いものはありませんね!

ところで、セザンヌの独創を、無意識にタカコペインターも発見していたので驚いています。下記の絵は「ハイビスカスと楽園」ですが、遠近法の無視・他視点の導入・塗り残しの活用などセザンヌの独創的手法を偶然にも発見しています。

Written on 10月 23rd, 2014 , 感想

NHK BSプレミアム バルテュスと彼女たちの関係。この番組を見るまでは、私はバルテュスという画家を知りませんでした。
番組のなかの説明では、バルテュスは「私は自分の作品を解釈したことは一度もない 自分の絵にどんな意味があるのか理解しょうとしたことは一度もありません というより作品には何か意味がなくてはならないのだろうか そう思ったから私は滅多に自分のことを話さなかった」という言葉を述べているそうです。
しかしピカソはバルテュスを「二十世紀最後の巨匠」と称えています(インターネットGoogleによると)。
確かにピカソは偉大な画家です。代表作「泣く女」は、女性のエネルギーを極限まで表現した素晴らしい芸術作品です。
女性には生理があって、やがて赤ちゃんを産んで、母親としてわが子を育てます。これは神が与えた素晴らしい女性のエネルギーです。神聖な女性のエロスとは、わが子を育てるために、人目を忍んで我が乳房を愛児に与える女性の姿に神々しさを感じます!カトリック教会がマリアを聖母と表現するのはここにあると考えています。
しかし「夢見るテレーズ」は、スカートを大胆に広げ、これから初潮が訪れる少女の下着を緻密に描いて匂うばかりに強烈にエロティックです(これが神聖な女性のエロスといわれても?)が、そこから神々しさは感じません。またバルテュスの作品は平面的で構図や色彩に21世紀の息吹を感じません。ですから、私はバルテュスの絵に興味がありません。
芸術作品の真の評価は作者の死後50年待たなければならないと思っています。

Written on 5月 18th, 2014 , 感想

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