インド受験不正とIT業界

産経ニュース(2018/04/20)によると
「インドで学生の進学・進級に重大な影響を及ぼす全国共通試験で問題用紙の流出が判明し、大騒動となっている。事件の犯人や動機は不明だが、インドの受験に不正がはびこる実態が改めて浮かび上がった格好だ。受験での不正を指南する犯罪組織も跋扈(ばっこ)するなど、受験を勝ち抜くための激しい競争が“何でもあり”の状況を生み出しているようだ。

この全国共通試験とは、その結果によって希望の大学に進学できるかどうかを決定し、生徒の将来を左右する重要試験でのスキャンダルの衝撃は大きく、インドメディアも「問題用紙の漏洩事件」として、報道合戦を続けている。

最高峰であるインド工科大(IIT)は倍率もすさまじいものとなり、昨年118万人が受験し、倍率は100倍を超えた。」

DIAMOND online(2016/05/23 インド工科大がマサチューセッツ工科大を超えた理由から要点を抜粋したもの)
「現代のIT産業において、インドはひときわ強い存在感を放っている。その勢いは凄まじく、グーグルやサンディスク、アドビなど、数多くの著名なIT企業がインド人をトップとして頂くのみならず、IT界の巨人・マイクロソフトに至っては、その社員の36%までをインド系人材が占めているという。今や世界のプログラマーの約1割はインド人であるとさえ言われる。
フェイスブックやグーグルは約1400万円もの年収を提示して、インド工科大学(IIT)卒業生を獲得しようと熾烈な競争をしている

インドから優秀な人材が輩出する理由として、高等教育の充実ぶりが挙げられる。なかでもインド工科大学(IIT)の教育水準の高さは群を抜いており、その名声は世界中に轟いている。昨年グーグルの代表に就任したサンダー・ピチャイ氏や、ソフトバンクの副社長であるニケシュ・アローラ氏も同校の出身だ。

「IITの教育レベルは世界的にみてもトップクラス。例えば、IITを不合格になった者が『仕方なく』マサチューセッツ工科大学に入学するといった話もあるぐらいです。IT業界にとって、インドは非常に優秀な人材のプールとなっているんですね」

こう語るのは、エコノミストの伊藤洋一氏。氏によると、世界各国のIT企業の多くが、IITの卒業生を獲得するために熾烈な争いを繰り広げているという。実際、フェイスブックやグーグルは、年収として700万ルピー(日本円で約1400万円)もの額を提示している。」

[感想]
問題用紙が流出したインドの全国共通試験は、マサチューセッツ工科大を超えたとされるインド工科大の受験生も当然受験するんですね!そうであればインド工科大の学生にも不正に受験して合格になった学生がいる可能性もありますね(IITを不合格になった者がマサチューセッツ工科大学に合格するのは不思議です)?今回は不正が発覚しただけで、インドの受験に不正がはびこる実態から過去にも不正が行なわれた可能性を完全には否定できません。
この受験不正が世界のIT業界に及ぼす影響は計り知れないものがあります。
私は最近のIT業界の動きを非常に不可解なものに感じています。AIや自動運転なるものがすぐにでも実現しそうな技術として世界中に報じられています。
特に自動運転は、メーカーの試験場で徹底的な走行試験(過去の事故サンプルから事故を回避できるかなどの試験走行)もせずに、一般道路における自動運転試験を実施したため事故を起こしてしまい被害者が死亡するという痛ましい事件が最近ありました。人間に代わってコンピュータが運転するのであれば、高い精度の画像認識技術や音声認識技術やセンサー技術や人工知能技術が必要となり、現在のIT技術ではまだまだ不可能ではないか?
またAIも、データの入力やデータのチェックをコンピューターが行なえず、人間がキーボードから入力したり、人間の目でデータをチェックしている状態ではAIの実用化はまだまだ先のことではないかと考えています(人間の言葉や顔や文字をコンピューターが理解できず誤認識が多過ぎる)。
何故私(最終学歴は日大理工卒)でも分かるようなことが、世界のIT企業のトップが理解できないのか不思議でしたが、今回のインドの受験不正でその原因が分かりました。

「インドでは受験生の家族が校舎の外壁をよじ登り、2階や3階にいる生徒に直接カンニングペーパーを手渡していた。会場前では警察官が警備に当たっていたが、なぜか制止する様子もなく、親族らによる買収がささやかれた。」産経ニュース(2018/04/20)から、インドは実におおらかですね!でも日本はどうでしょうか?試験問題は人間が作るものだから、問題が多少にかかわらず流出するのを完全に止めるのは不可能に近いことかもしれません。日本の受験体制は完璧でしょうか?40年以上も昔、私の大学受験では、偏差値の非常に高いある私立大学では、試験終了直後に予備校が封筒に入った模範解答を配布していました。また試験会場の門がロックされずだれでも出入り自由でした。これではよその国の批判ばかりできそうにありませんね!

試験問題を警察の装甲車で運び、試験終了後にまた警察の装甲車で解答用紙を運ばせ、試験場の門は完全にロックされ、試験会場に出入りできないような厳正な試験体制をとったのは、私が受験した大学では日大理工だけでした。厳正な試験を受けられた大学が一校でもあったのは今思えば本当にラッキーでした。

About 管理者

昭和49年日本大学理工学部数学科卒業。さすらいのSEである。卒業ゼミで数学科宇野教授から君は頭はいいが世間知らずだと言われる。「大きいところで尻尾になるより、たとえどんなに小さいところでも頭になれ」と教えられるが、真の意味がわからず日大理工卒業後さすらいの旅に出る。あれからもう40年、最近やっと安住の場所を発見する。
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