ウィーン・フィル ニューイヤーコンサート  2018

「ウィーン・フィル ニューイヤーコンサート 2018」の指揮者はイタリア出身の巨匠リッカルド・ムーティさんです。
リッカルド・ムーティ指揮でフィラデルフィア管弦楽団の演奏、レスピーギの交響詩「ローマの松」「ローマの噴水」「ローマの祭り」の名演と言われているLPレコードを持っていますが、イタリア人指揮者だけあってイタリア音楽に精通した指揮者といったイメージを持っています。

今年もニューイヤーコンサートは、よく演奏される名曲がヨハン・シュトラウスの「ウィーンの森の物語」と「南国のバラ」と「美しく青きドナウ」だけで、そのほかの曲はあまり演奏されない曲でした。
なので私が所有するLPレコードから3曲を選んで、ムーティさんの音楽性を調べることにしました。ウィンナワルツの演奏で歴史的な名演を残したカラヤンとシューリヒトの演奏と比較します。

「ウィーンの森の物語」
カラヤンがウィーン・フィルを指揮した名演と比較します。
ムーティさんはさすがに巨匠ですね!指揮棒を使っているのでリズムの切れが素晴らしいですね!しかもワルツの歌うべきところは十分に歌っていながら決めるところはビシッと決まる素晴らしい演奏でした。唯一残念なのがツイターが響かず歌いませんが、カラヤンとウィーン・フィルの歴史的な名演奏はツイターの美しい音色が遠くまで響きなめらかに歌っています。また打楽器はオーケストラに溶け込んでいます。
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「南国のバラ」
シューリヒトが指揮するウィーン国立歌劇場管弦楽団の名演と比較します。ウィーン・フィルはウィーン国立歌劇場管弦楽団の選抜メンバーです。
「南国に咲く素朴で美しく愛らしいバラ」をイメージするのは、シューリヒトの名演奏でしょうね!ムーティさんは音楽のエリートコースをまっしぐらに進んだ方なので「素朴」という表現は苦手なのかもしれませんね!
シューリヒトは、75歳を過ぎてやっとウィーン・フィルから才能を見出された人なので、「素朴」という表現に非常に長けた指揮者です。シューリヒトが活躍していた時代のウィーン国立歌劇場管弦楽団は、一軍(ウィーン・フィルのメンバー)の時は名演だが、三軍にもなるとひどいものだったということを何かで読んだ記憶があります。シューリヒトの「ウィーン国立歌劇場管弦楽団」は、二軍でしょうか?シューリヒトは人生の大半を二流や三流のオーケストラと共演して、ウィーン・フィルやベルリン・フィルと変わらない表現が出来た偉大な指揮者です(シューリヒトの才能を見抜いたのはウィーン・フィルでベルリン・フィルは見抜けませんでした。ウィーン・フィルはベルリン・フィルよりも芸術的には上なのかもしれませんね?)。
この神がかりな領域にはまだムーティさんは達していないように感じました。
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「美しき青きドナウ」
壮年期のカラヤンが指揮したイギリスの名門フィルハーモニア管弦楽団の演奏と比較します。この演奏には、伝説の名ホルン奏者デニス・ブレインがホルン主席奏者として演奏してます(この演奏の録音は1955年でデニス・ブレインが交通事故で亡くなったのが1957年なのでこの演奏に参加しているはずです)。冒頭のホルンが実にまろやかな音色を出していますよ!
ムーティさんが演奏終了後にホルン奏者を立たせて賞賛してましたが、この曲はホルンが重要なパートなんですね!カラヤン指揮フィルハーモニア管弦楽団は、ホルンは伝説のデニス・ブレインが演奏していますので、ホルンが遠くまで響き渡っていますね!
さてムーティさんの「美しき青きドナウ」はイタリアオペラ調ですね!伸ばしてさらに伸ばして響かせるイタリアオペラの特徴ですね!ウィーン・フィルのメンバーもこれにはうんざりしているようでした?
それに比べるとカラヤンはスッキリと演奏してますね!カラヤンはオーストリアのザルツブルグの出身なので生まれつきのワルツのテンポを持っていますね!ただ設立間もないフィルハーモニア管弦楽団なのであまりいい楽器が使えなかったようで、弦楽器に少し荒さを感じますが、でも指揮は素晴らしい。
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シューリヒトが亡くなって約50年、カラヤンが亡くなって約30年が過ぎています。ワルツの本場ウィーンに行ってもこんなにワルツのうまい指揮者はいないので、究極の贅沢は自宅で元旦にアナログLPレコードでシューリヒトやカラヤンの演奏を聴くことかもしれませんね。ただしLPレコードは昔のものがいいですよ、最近発売されてるLPレコードは、CDからカッティングしているものもあるそうですから注意が必要です(CDからカッティングされたLPの音は、私にはCDにしか聴こえませんでした)。
上記のサンプル音楽はパブリックドメインになったアナログLPレコードからデジタル化したものですが、LPレコードと変わらない美しい音色がします!

About 管理者

昭和49年日本大学理工学部数学科卒業。さすらいのSEである。卒業ゼミで数学科宇野教授から君は頭はいいが世間知らずだと言われる。「大きいところで尻尾になるより、たとえどんなに小さいところでも頭になれ」と教えられるが、真の意味がわからず日大理工卒業後さすらいの旅に出る。あれからもう40年、最近やっと安住の場所を発見する。
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