残業代ゼロ法案

下記は、「ブラック企業被害対策弁護団」が制作してyoutubeで公開されている「ブラック法案によろしく(フルバージョン)」の要点を箇条書きにしてまとめたものです。
動画が18分12秒と長いので、13の項目の要点を箇条書きにしてまとめました。

1. 残業代が無くなれば無駄な残業が減る
ブラック企業は元々残業代を支払ません。残業代が無くなれば、今の違法状態が適法になるだけです。

2. 対象は一部の高給取りだけ?
「残業代ゼロ法案」の対象者は、今のところ年収1075万円以上の方になる想定。しかし、これは絶対に対象者を後で広げられます(派遣法や消費税のように)。

3. 国会通さず対象拡大?
残業代ゼロ法案では、適用対象者の拡大を、主任大臣の定める省令によって行うことが想定。省令は法律ではありませんので、国会を通す必要がありません。

4. 本音はどこ?
経団連の提言では対象者の年収400万円

5. 成果主義ってもうやってるでしょ?
「残業代が無くなれば、成果主義になって自分の成果が正当に評価されるようになる」成果主義の実現は、現行法でも可能であり、多くの企業で導入されています(完全歩合給制や基本給に成果給を組み合わせる方法)。

6. みんな成果主義になるの?
残業代ゼロ法案が成立しても、成果主義が義務付けられるわけではありません。今までどおり固定給が維持されれば、単に残業代がカットされるだけです。

7. 時間ではなく成果で評価される制度?
残業代ゼロ法案が成立しても、成果主義が義務付けられるわけではありません。「時間ではなく成果で評価される制度」「脱時間給」と報道されていますが、平成27年4月3日に閣議決定された下記残業代ゼロ法案に一言も書かれていません。この法案の目的は単に残業代をゼロにしたいだけなのです。

8. 1年365日働くか1日24時間働くか
残業代ゼロ法案の適用対象者は、労働基準法の労働時間、休憩、休日及び深夜の割増賃金に関する規定が適用されません。下記の健康確保措置のいづれか1を取ることになっています。

①労働者ごとに始業から二十四時間を経過するまでに厚生労働省令で定める時間以上の継続した休息時間を確保し、かつ、深夜業の回数を一箇月について厚生労働省令で定める回数以内とすること
②健康管理時間を一箇月又は三箇月についてそれぞれ厚生労働省令で定める時間を超えない範囲内とすること
③四週間を通じ四日以上かつ一年間を通じ百四日以上の休日を確保すること

③を選択して1日24時間働かせても、①を選択して1年360日働かせても適法となる。3つの健康確保措置が全く健康確保につながらない。この法案は労働者の健康を全く考えていない。

9. 残業代をカットできる制度の対象業務を拡大?
残業代を合法的にカットできる制度として、企画業務型裁量労働制というものがあり、政府はこの部分に新たな類型を追加しょうとしている(追加が予定されている対象業務は、驚くほど広範囲の業務が含まれている。)。残業代ゼロ法案と同時に、こんな危険な制度も実現しょうとしています。これは残業代ゼロ法案に匹敵する重大な問題。

10.成果を出さないと帰れない?
「成果主義」にも抑制が必要です。その抑制となるのが残業代です。

11.「早く帰れ」と言われなくなる
長時間労働が常態化していなかった会社でも、長時間労働が常態化する可能性は極めて高い。

12.働く時間には限界がある
法律で「残業代」という「罰」を与えることにより、長時間労働を抑制しようとしている。残業代ゼロ法案は、「成果」をことさらに強調し、「人間の働く時間には限界がある」という事実から目を背けています。

13.命の問題です
残業代は、長時間労働を抑制するほとんど唯一のブレーキです。しかし、現状でさえ、このブレーキは不十分な働きとなっており、悲惨な過労死や過労自死が相次いでいるのです。この上ブレーキを無くしてしまったらどうなるか、その結果は見えています。残業代ゼロ法案は目先の利益を追求し、働く方々の命を軽視しています。明らかに時代に逆行する法案です。

[私の感想]
「ブラック企業」対策として、残業代不払いに対して厳しい罰則を設ければ、「ブラック企業」は確実に減少すると以前から考えていましたが、残業代ゼロ法案が国会で通過すれば、残業代不払いでも全く問題はありませんね。「ブラック企業」も経団連を利用して残業代不払いをうまく逃げられる方法を考えたものですね!
「ブラック企業」を是正して指導する立場にある経団連が、法改正で残業代不払いを正当化しようとしてます。私は一人一人の従業員を大切にしない企業に発展はないと思います。

ところで、経団連の提言では年収400万円以上を対象者としているようですが、それ以外は非対象者となり、現行の労働基準法(残業代不払いは違法)が適用されます。中小企業に勤めるサラリーマンの場合、年収400万円未満の方が多いのではないでしょうか?しかも中小企業にブラック企業が多いことを考えると、ブラック企業を減らす為に是非残業代不払いに対して厳しい罰則を設けてほしいですね!!!

About 管理者

昭和49年日本大学理工学部数学科卒業。さすらいのSEである。卒業ゼミで数学科宇野教授から君は頭はいいが世間知らずだと言われる。「大きいところで尻尾になるより、たとえどんなに小さいところでも頭になれ」と教えられるが、真の意味がわからず日大理工卒業後さすらいの旅に出る。あれからもう40年、最近やっと安住の場所を発見する。
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