「残業規制はむしろ迷惑」と考える人々の事情 スキルアップできず割を食うのは若者たちだ

MSN(東洋経済オンライン)から、残業規制を喜んでいる人ばかりではないから

「働き方改革」が進められる中、労働時間の上限規制に関する法案が現在議論されており、ニュースでも目にすることが多くなってきました。労働時間規制の内容は、先日連合と経団連が合意した、月間残業最大100時間以内などの内容をベースに議論が進んでいくと思われます。ただ、ニュースなどを見るにつれ、議論に欠けている部分があると思いましたので、今日はその点について触れたいと思います。残業規制をされたら「困る人々」の話です。
といっても、極限まで従業員に長時間労働を強いるいわゆる「ブラック企業」の話ではありません。従業員側の目線から見て、「困る人々」がいるという現実のお話です。

困る人① 生活残業代をアテにしていた人々

困る人② 自発的にクオリティにこだわりたい人
会社から求められる以上に細部にまでこだわりを見せる人のことで、会社から特に指示がなされなくても、あるいは不必要な残業はするなと指示されていたとしても「よかれと思って」残業をするケースが多いです。さらに「よかれと思って」残業時間として申告しない方がいいと考えている方もおり、会社としては適正に労働時間管理をしようとしても、いつの間にか「サービス残業をさせていた」ような事態になってしまうことすらあります。

困る人③ 長時間残業をすることで上司に頑張っているアピールをしてきた人

困る人④ スキルアップをしたいと思っている人
若い人に向けてです。業務量をこなすことによりスキルアップするという機会が、今後の労働時間規制により失われていくでしょう。

労働時間規制は健康確保の観点から重要であることに異論はありません。ただし、「困る人々」がいるというのもまた現実なのです。この現実を見ずに議論をしても机上の空論となってしまうでしょう。「働く」ということはほとんどの人の人生にとって重要なことですから、本記事をきっかけに、一人ひとりがこの問題について深く考えてほしいと思います。

[私の感想]
冒頭の「労働時間の上限規制に関する法案が現在議論されており、ニュースでも目にすることが多くなってきました。」とは、極限まで従業員に長時間労働を強いる「ブラック企業」対策のことで、「ブラック企業」の話ではありませんと言われても論点が全くずれていますね!!!
ただ労働時間規制は健康確保の観点から重要であることに異論はありませんと言いながら、「困る人々」がいるというのもまた現実として労働時間規制に反対しているように感じます。
但し労働時間規制と言っても、連合と経団連が合意した、月間残業最大100時間以内であれば上記の「困る人々」も困らないと考えられます(長時間の残業や仕事上のストレスが蓄積して社員が死亡してしまった場合、直近2~6ヶ月の月間残業時間数が80時間~100時間とは過労死と認定される可能性が高くなるレベルで、生活残業代をアテにしていた、自発的にクオリティにこだわりたい、長時間残業をすることで上司に頑張っているアピールをしてきた、スキルアップをしたいと思っている などの問題ではありませんから要は生死にかかわる問題ですから)
過労死レベルの残業時間を法律で認めさせるなんて、まるで「ブラック企業」を助成しているように感じられますね!!!これが真の問題ですね。
広告最大手の電通で新入女性社員が過労自殺した事件でも、自殺した社員の残業時間は、記録上は月100時間を超えていたが、入退館記録などをもとにした遺族側の代理人弁護士による集計では、130時間に達したこともあったと言われています。
要するに、企業は残業時間に値する残業代を支払わないことを述べています。広告最大手の電通だからこそ、月100時間を超えた残業代を支払うことができたと考えられますが、これが中小企業の場合はどうでしょうか?月100時間を超える残業を強制して僅か10時間の残業代しか支払わない悪質なIT系の事業所を私は知っています。
このように「ブラック企業」が中小企業である場合、月100時間もの残業代を支払うのは不可能に近いかもしれませんね。なので残業代不払いに対して厳しい罰則を設ければ、確実に「ブラック企業」対策になると考えられます。
それにしても「東洋経済オンライン」には、「ブラック企業」に勤める沢山の立場の弱い労働者の方のことも考えて記事を書いてほしいですね。

About 管理者

昭和49年日本大学理工学部数学科卒業。さすらいのSEである。卒業ゼミで数学科宇野教授から君は頭はいいが世間知らずだと言われる。「大きいところで尻尾になるより、たとえどんなに小さいところでも頭になれ」と教えられるが、真の意味がわからず日大理工卒業後さすらいの旅に出る。あれからもう40年、最近やっと安住の場所を発見する。
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