高額な値で売買された絵画TOP11

MSNフォトギャラリーから「これまでに世界で最も高額な値で売買された絵画TOP11」の紹介です。(単位は全て米ドル・円換算は現在のレートで計算)

1位 ポール・ゴーギャン作「ナフェア・ファア・イポイポ(いつ結婚するの)」:3億ドル(約370億円)

2位 ポール・セザンヌ作「カード遊びをする人々」:2億5000万ドル(約308億円)

3位 パブロ・ピカソ作「「アルジェの女たち(バージョンO)」:1億7900万ドル(約220億円)

4位 アメデオ・モディリアーニ作「横たわる裸婦」:1億7040万ドル(約210億円)

5位 パブロ・ピカソ作「夢」:1億5500 万ドル(約191億円)

6位 フランシス・ベーコン作「ルシアン・フロイドの3習作」:1億4240万ドル(約175億円)

7位 ジャクソン・ポロック作「No.5」 :1億4000万ドル(約172億円)

8位 ウィレム・デ・クーニング作「ウーマンⅢ」:1億3750万ドル(約169億円)

9位 グスタフ・クリムト作「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像Ⅰ」:1億3500万ドル(約166億円)

10位 ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ作「医師ガシェの肖像」:8250万ドル(約102億円)

11位 ルノアール作 「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」:7810万ドル(約96億円)

世界の美術史に輝く素晴らしい名画を売買された金額で順位を付けるなんて芸術を汚したようで恐縮してしまいます。でもこれだけの高額を出しても絵が欲しい人がいるということは、売買された絵の素晴らしさをデータとして表現しています。特に1位の「ナフェア・ファア・イポイポ(いつ結婚するの)」は、約370億円で売買され気が遠くなるような金額です。
しかしその絵を描いたゴーギャンは生前は全く評価されず、不遇の画家として南の島で人生を終え今もそこに眠っています。

そのゴーギャンへの酷評を「NHK・BSプレミアム ザ・プロファイラー ゴーギャン」からまとめてみました。
評論家(印象派): これほど子どもじみた絵を見たことがない。駆け出しの作家としてはあまりにもあざとい 狂人が作ったとしか思えない代物だ。
モネ(印象派): ヘボな絵描き 印象派はヘボな画家に門を開く平凡な一派になってしまった。
ピサロ(印象派): 素人というのは困ったものだ 妙なことをするからね 彼はいつも他人のものを盗んできた 今度は南国の未開人の芸術を盗んできたのだ。
マネ: なかなか良いね でも私はほんの素人ですとゴーギャンが答える 素人というのは拙い絵を書く者のことですよと言ってゴーギャンを励ました。

美術の世界では自分と芸術観が違うものは無茶苦茶に酷評しますね!同じ芸術でも音楽の世界では芸術観が違ってもここまでは酷評しないと思いますが?(マネは印象派展には一度も参加していないので、近年の研究ではマネと印象派は各々の創作活動を行っていたと考えられています。マネは印象派のような写実ではなく、人間の内面を何気なく描いています。ゴーギャンの芸術観と共通するものがあったということです。)

「NHK・BSプレミアム ザ・プロファイラー ゴーギャン」には、西洋文化史家の中野京子(早稲田大学講師)さんとアーティストの日比野克彦(東京芸術大学教授)さんがゲストとして登場されていましたが、司会の岡田准一さんが、「ゴーギャン好きですか」の質問に、日比野克彦さんは「良いですねとは答えるがゴーギャン風の帽子をかぶっていて帽子の話になってしまった」、中野京子さんは「ものすごく個性的じゃないですか。見たらゴーギャンと分かるのはすごい画家だと思う。でもこの絵がほしいかとなると悩む 好き嫌いはでる。」と答えています。
ゴーギャンの絵で今さら悩んでもらっても非常に困ります。今から100年以上も前に活躍し世界の美術史に燦然(さんぜん)と輝くゴーギャンの絵はもう既に古典(古典とは世界の美術史で高い評価を確立した芸術家ということです)です。
私はタヒチの女性を描いた絵にいつも熱い感動を覚えます。女性のものすごいエネルギーを感じます。ルノアールの女性の絵からは女性のエネルギーを全く感じません。ただ美しいだけです。ゴーギャンとルノアールの絵を並べてみると歴然としたパワーの違いを感じます。これが売買額の1位と11位の差でしょうか?世界の美術商は的確に芸術作品を評価しています。
全国の公募展で審査員をされる方は、ゴーギャンの生き様ではなくゴーギャンの絵に熱い感動を覚えてほしいですね(日比野克彦さんもゴーギャン好きですかの質問に帽子の話をしていたので、ゴーギャンの絵そのものに興味はなさそうですね)!

ゴーギャンは「印象派の画家は目に映るものばかりを探し回っている 自然を目の前にしてあまり忠実に描いてはいけない 芸術は抽象なのだ」と言っています。ゴーギャンの絵は当時の評論家から「これほど子どもじみた絵を見たことがない」と言われています。
最後にそんな言葉が輝く無名の画家の作品を紹介します。題名は「ハロウインの夜」です。
もしゴーギャンが現代に生きていたら高く評価すると思いますが、ゴーギャンの絵に熱い感動を覚えない方は、わからないでしょう(ゴーギャンの次の次のような画家の作品にも感動しないでしょう)! 

ハロウインの夜

About 管理者

昭和49年日本大学理工学部数学科卒業。さすらいのSEである。卒業ゼミで数学科宇野教授から君は頭はいいが世間知らずだと言われる。「大きいところで尻尾になるより、たとえどんなに小さいところでも頭になれ」と教えられるが、真の意味がわからず日大理工卒業後さすらいの旅に出る。あれからもう40年、最近やっと安住の場所を発見する。
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